植物センシンレンについて

センシンレン(アンドログラフィス)については以前もご紹介しましたが、古くから東南アジアやインド、中国などに伝わるハーブです。
正式名称は「アンドログラフィス・パニクラータ」といい「センシンレン」は和名になります。
原産地はマレーシアからインド一帯に自生している植物で、インドの生産量が最も多く世界一ですが、その生産量は2000トン程度で不足状態が続いています。
センシンレンは東南アジアや中国などでは古くから健康維持や肝臓の不調、風邪の諸症状、各種アレルギー、発熱や痛みなどの諸々の炎症を抑えるための民間伝承薬として用いられてきたハーブです。
また5,000年の歴史をもつといわれているインドの「アーユルヴェーダ」などでも用いられており苦味強壮、解熱、抗炎症、マラリア、胃腸炎、咳、皮膚炎、胃腸病、肝疾患など様々な疾患に利用されています。
センシンレンに含まれている活性成分の「アンドログラフォリド」が人体の免疫システムの向上に協力なことから、欧米をはじめ世界的に注目を集めています。

【センシンレンの栽培方法】

・環境(土壌)について
センシンレンは十分に日のあたる水はけのよい場所を好みます。土質は特に選びませんが、「水はけ」を良くするか、水はけのいい環境を準備してください。
他の植物に日光を遮られないようにしてください。「土」に関しては市販されている一般的な園芸用の土で問題ありません。

・芽出しについて
種は二次休眠しないので、地温が17℃あれば何月に播種しても問題ありません。  ①種を真水に24時間浸してください。
②ポットに種蒔き用の土を入れ、蒔いてください。覆土は5mm程度あれば十分です。発芽まで乾かないようしっかりと水分を与えてください。高さが5~8cm程度になったら間引を行ってください。

・定植について
10cmになってから植え付けてください。夏の暑さが厳しい近年では梅雨前くらいまでに植えたほうがいいです。ゆっくりと育ち、木質になります。大きく育てるの希望する場合はそれなりの株間をとってください。

・水やりについて
水をあげ過ぎると育ちませんので注意してください。土の表面は常に乾燥気味にしてください。その栽培地の地力にもよりますが、葉に勢いが無くなってきたら水を上げる程度にしてください。

・肥料について
肥料はあまり必要ないですが、毎年春くらいに追肥をあげてください。

・受粉について
毎年5~6月頃に開花します。3月に播種したら、翌年の5月に花が付きます。湿度が高い日本では花粉は飛散しないので、雌株の珠孔管に花粉をつけた葯を接触させて受粉させてください。

・剪定について
剪定は必要ありません。収穫時に整えるくらいで大丈夫です。

・収穫について
ある程度の大きさになったら刈り取ってください。あまり取りすぎると光合成が出来ず株が育たないので、注意してください。

・冬越しについて
基本的に一年草なので、冬になれば枯れます。こぼれ種で翌春増殖します。

・増やし方について
種で簡単に増やせますが挿し木では増えません。

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