センシンレンの歴史

ここまでセンシンレンについて色々と紹介してきましたが改めてセンシンレンの歴史について紹介したいと思います。
以前も少しだけセンシンレンについて触れたことはありましたたが、もう少し詳細な部分含めて紹介したいと思います。

●センシンレンの歴史

センシンレンは国によって「ブーニンバ、アンドログラフィス、パラクチン、ファータライジョン、サンビロート、ファータライチョン、ニガニガグサ、カラメガ」など様々な呼び名があります。
ここではセンシンレンとして統一してご紹介したいと思います。
センシンレンとはハーブの一種で漢方医学では「穿心蓮」と表記されています。学術名は「Andrographis Paniculata (アンドログラフィスパニュキラータ)」と呼ばれており主に東南アジアや南アジア地域に自生するキツネノマゴ科の1年生植物です。
ちなみに1年生植物とは一年生植物(いちねんせいしょくぶつ)とは、種子から発芽して一年以内に生長して開花・結実して、種子を残して枯死する植物の事をいいます。

東南アジア(インドネシアやタイ、ミャンマー等)や南アジア(インドやパキスタン等)だけでなく中国などでも何世紀にもわたって病気の治療薬や予防薬として用いられており、国民にとっても非常になじみの深い薬用植物として知られています。
センシンレンは古代インドで5千年以上も前に行われていたインドの伝統医学「アーユルヴェーダ」において「カンジャン」と呼ばれて主に下痢や細菌性赤痢に対する用薬として活用され、また苦味強壮剤として風邪やインフルエンザをはじめとした様々な病気の治療としても処方されてきました。

これが近隣のパキスタン、バングラデシュ、カンボジア、ミャンマー、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアなどへ伝わりそれぞれの国で民間伝統医学として用いられ、その後中国にも伝来し、中国伝統医学の中で「解熱剤・解毒剤」として用いられるようになりました。さらに北欧のスウェーデンでは20年以上前からセンシンレンから抽出したエキスを利用したエキス剤が風邪薬として一般的に利用されるようになりました。
近年欧米諸国のなかでセンシンレンの研究が進み、癌やエイズに対しての効果が期待されることから現在多くの国でその効果検証が進められています。

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